【ゴールドコースト(豪クイーンズランド州)13日(日本時間同)=桜木理】巨人の中継ぎエース・山口鉄也投手(26)が、来季の先発転向を原辰徳監督(51)から正式に通達された。米ルーキーリーグ時代の2005年以来の先発となるが、指揮官は「15から20勝」という高いノルマを設定。山口もV旅行先の当地で早くも始動した。
【写真で見る】砂浜でトレーニングする山口
照りつける太陽に真っ白なビーチ。もちろん、背景にはビキニギャル。宿泊先から徒歩3分のサーファーズパラダイスで、山口が早くも動き出した。
「先発になるのは予想もしていなかった。でも(伝えられたときは)あー、ついにきたか、って感じでしたね」
ランニングにシャドーピッチング。実家近くの神奈川・江ノ島でサーフィンをしていた中学時代を思いだしながら、はやる気持ちを抑えられなかった。
先発転向を原監督から最初に打診されたのは、11月23日のファンフェスタ後。こんな会話が交わされた。
「来季はスターターを考えた調整をしていこう。どうだ?」
「不安はあるけど、やってみます」
今季は球団記録の73試合に登板。9勝1敗、防御率1・27の成績で最優秀中継ぎのタイトルも獲得した。中継ぎエースとして年俸も1億円に到達。確固たる地位を築いてからの先発転向は、スタミナ面や調整法の違いなどのリスクも伴う。
だが、指揮官は「彼の若さ、球威などを、総合的に考えた。先発というのは、15から20勝する可能性のある投手にしか任すことはできない」とポジティブ。いきなり最多勝争いに食い込めるほどの、高いノルマを課した。
本人もすでに気持ちを切り替えている。16日にV旅行から帰国すれば、すぐにでもジャイアンツ球場で本格的な練習を再開させる。
「期待されているし、頑張っていきたい。長い回をどう投げればいいかとか、まだ分からないこともあるので、内海さんにもいろいろ聞いていきたい」
原監督の期待通り、15勝、そして20勝すれば、育成選手から新人王、そしてMVPや沢村賞の可能性も十分にある。どん底からはい上がった山口のサクセスストーリーは、まだ終わらない。
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